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書籍出版のお知らせ

この度、柴崎ゆのんが執筆した「精子提供者がみた世界と今後みる世界」を出版させていただきました。
これまで5年間の精子提供活動経験をもとに精子提供の現状や精子提供による妊娠、出産のリアルな内容を記しています。これから、精子提供を希望する方や精子提供の現状を知りたい方にぜひとも一読いただけたら幸いです。

2022年初の精子観察をテンガルーペで行いました。

精子提供を行う上で体調管理はとても大切です。特にストレスや食習慣に左右される生殖器の定期的な診断は大切です。

そのため、僕は精子観察と検査を定期的に行っています。ということで、今年初の精子観察をテンガルーペで行いました。


いつも採取して5分後くらいの精液を観察しております。

今年初の精子も活発に動いてくれていました。今年もよろしくお願いします。

新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。

昨年は当活動を通じ、2名の懐妊と3名の出産という嬉しい報告がございました。そして、これまで5年間の活動の中ではじめての経験をいたしました。

それは双子の懐妊です。これまで経験した妊娠、出産の報告はどれも尊く、とても嬉しい出来事ですが、双子の懐妊は何とも言いがたい、更なる尊さと生命の神秘を改めて感じさせる出来事でした。

そして、この出来事を機に本年も世の中の逆境にくじけず、子どもを授かりたい方たちの希望を叶えるために全力を尽くしていきたい思うことができました。

今年もよろしくお願い致します。

柴崎

精子提供者から見た子どもの成長

基本的に精子提供者は、出産された子どもたちとの面会や、その子の情報開示はいたしません。

ただし中には、出産後もお子様の成長を見て欲しい方や信頼関係を深めた方とは写真を通してお子さんの成長する姿を目にすることがあります。

僕は結婚経験もなく、夫婦として子どもを持ったことがないため、親になって子どもの成長を見守る喜びはわかりません。親になっていないのに子どもを産み落とすこと自体、一般的でないので、子どもをもつ喜びを味わうという考えは世間では受け入れがたいことかもしれません。

そこで、実際、自分の遺伝子を受け継いでいるのに親ではない子どもの成長を見ることはどんな感じか正直に書きたいと思います。

まず、率直に自分の遺伝子を受け継いでいるという事を忘れ去るくらい子どもは可愛いです。まだ世間一般的には受け入れがたい形で産まれようが、子どもはとても可愛いです。

そして何より、子どもの笑顔やすくすく育つ様子を見るととても愛おしく思います。また、こういう姿を目にするといつも思うことがあります。それは、子どもたちが今以上に安心・安全に暮らせる国を作っていかなくてはならないということです。

子どもの教育、権利はとても大切だと思います。ですが、どんな境遇におかれた子どもでも安心して暮らせる環境作りが根本的に必要であると当活動を通しても感じることであります。

これからも子どもたちの笑顔を見たいです。そして、幸せにすくすく育っていく子どもの姿を見ていたいです。

僕は親になったことはありませんが、少なくとも、自分の遺伝子を受け継いでいる子どもたちを目にする度にそう強く思うのです。

安全に精子提供を受けるために確認すべき4つのこと

日本では医療機関をはじめ、精子提供が一般的に普及しておりません。そのため、精子提供を受けるには私のようなボランティア活動を行っているドナーから精子を提供していただくことが現在では一般的となっております。

提供者は、私のように個人で活動している方がほとんどで、SNSやホームページを主体として活動しています。

これらの媒体では誠意をもって活動している方もたくさんいらっしゃると思いますが、中には体が目的であったり、詐欺まがいなことを行う提供者が多いのも事実です。

そこで、今回は安全に精子提供を受けるために確認しておきたいことをご紹介したいと思います。

今後、精子提供を希望されている方に少しでも参考になればと思います。 続きを読む 安全に精子提供を受けるために確認すべき4つのこと

メディアの取材につきまして

近頃、数件とある雑誌からの取材依頼をいただきました。とてもありがたいことです。ですが、私なりに検討した結果、今はすべてお断りさせていただきました。

理由は、現在のAID(非配偶者間人工授精)における日本の法整備は未熟であり、世間ではまだまだアンダーグラウンドな部分があります。そんな中、私のような取材に不向きな人が無理にメディアに露出することより、AIDの誤解が生じさせ、逆に世間をも誤解させてしまうのではないかという不安がありました。

なので、メディアの取材はもう少しお待ちくださいませ。

よろしくお願いいたします。

柴崎

新型コロナウィルス対策について

新型コロナウィルス対策として、提供時や面談時にマスクの装着、手のアルコール消毒を行っております。体温が37.5℃以上ある場合や体の調子が悪い場合は、提供や面談を延期させていただく場合がございます。

尚、新型コロナウィルスにより、提供中止、提供希望者の募集中止などは考えておりませんので、ご安心ください。

よろしくお願いいたします。

AID(非配偶者間人工授精)の現状について

近頃、AIDに関するご相談、お問い合わせが増えてきたため、AIDの現状について少しお話いたします。

はじめに、人工授精は主にAIH(配偶者間人工授精)とAID(非配偶者間人工授精)との2つに分けられます。これらの違いは、配偶者間、つまり、夫の精子を用いて人工授精を行うか、行わないかのちがいです。夫婦間での不妊治療で行われる人工授精は主にAIHとなります。

そして、第三者の精子を用いて行う人工授精AIDは、社会的マイノリティーの方、すなわち、LGBTやGID、そして、SMC(選択的シングルマザー)など社会的少数派の方へ行われる人工授精です。アメリカをはじめ、海外ではAIDは一般的になりつつありますが、現在の日本ではまだまだ知られておらず、AIDという言葉すら存じない方も多いようです。

そのため、現在の日本ではAIDのための法整備や保険などほとんどなされておらず、社会的マイノリティーの方がお子さまを望んでいても、お子様を授かるための選択肢がかなり限られているのが現状です。

また、AIDによる倫理観も定まっておらず、施術可能な医療施設はとても少ないです。これは、日本産婦人科協会にてAIDの施術は前向きではないからだそうです。

さらに最近では、国内唯一、AIDによる人工授精を前向きに行い、国内で最も多く行なっていた慶應大学病院が精子ドナー不足のため、新規の受け入れを停止したようです。このような状況から、現在の日本では医療施設にてAID施術を行うことが徐々に難しくなっています。

そのため、現在の日本でAIDを行うためには、私のような個人で精子提供を行なっている方やボランティア組織に依頼することが唯一の方法となりつつあります。そして、この現状でAIDの成功を導くためには信頼できるドナーに巡りあうことができるかが大切なポイントとなることでしょう。

今後AIDを考えている方に少しでも参考になればと思います。そして、社会的マイノリティーと呼ばれる方たちが将来、安心してお子さまを授かることができる社会が実現できることを心よりお祈りしております。

精子提供再開しました。

ここ数ヶ月、精子提供希望者の増加により、提供を一時停止しておりました。
ですが、数名ご懐妊に成功したため、提供をこの度、再開いたします。

精子提供希望者は、当サイトのお問い合わせページから問い合わせ願います。

また、ゆのんの種は、以下の条件に同意いただける方のみ提供させていただいております。

  • 経済的に自立している
  • 精神疾患がない
  • 愛情いっぱいに子供を育てられる

また、責任の範囲に関しましては、

  • 出産された子供の養育・家族との関係などは一切責任を負いかねます。
  • 出産にかかる費用・養育費の全ては、私はその一切を負担しかねます。
  • 生まれてきた子供の認知はいたしかねます。
  • 万が一、生まれてきた子供に障がい、奇形など先天的な特徴を持っていたとしてもその責任は一切負いかねます。

宜しくお願いいたします。

ゆのん

安心安全にシリンジ法が行えるおすすめのシリンジキット

シリンジ法を的確にそして、安全に行うためにはシリンジキットの選択は大切です。

僕はこれまで、精子の提供にはシリンジ、カテーテルを別々に取り寄せ独自のシリンジキットを利用していました。 続きを読む 安心安全にシリンジ法が行えるおすすめのシリンジキット