基本的に精子提供者は、出産された子どもたちとの面会や、その子の情報開示はいたしません。
ただし中には、出産後もお子様の成長を見て欲しい方や信頼関係を深めた方とは写真を通してお子さんの成長する姿を目にすることがあります。
僕は結婚経験もなく、夫婦として子どもを持ったことがないため、親になって子どもの成長を見守る喜びはわかりません。親になっていないのに子どもを産み落とすこと自体、一般的でないので、子どもをもつ喜びを味わうという考えは世間では受け入れがたいことかもしれません。
そこで、実際、自分の遺伝子を受け継いでいるのに親ではない子どもの成長を見ることはどんな感じか正直に書きたいと思います。
まず、率直に自分の遺伝子を受け継いでいるという事を忘れ去るくらい子どもは可愛いです。まだ世間一般的には受け入れがたい形で産まれようが、子どもはとても可愛いです。
そして何より、子どもの笑顔やすくすく育つ様子を見るととても愛おしく思います。また、こういう姿を目にするといつも思うことがあります。それは、子どもたちが今以上に安心・安全に暮らせる国を作っていかなくてはならないということです。
子どもの教育、権利はとても大切だと思います。ですが、どんな境遇におかれた子どもでも安心して暮らせる環境作りが根本的に必要であると当活動を通しても感じることであります。
これからも子どもたちの笑顔を見たいです。そして、幸せにすくすく育っていく子どもの姿を見ていたいです。
僕は親になったことはありませんが、少なくとも、自分の遺伝子を受け継いでいる子どもたちを目にする度にそう強く思うのです。