日本では医療機関をはじめ、精子提供が一般的に普及しておりません。そのため、精子提供を受けるには私のようなボランティア活動を行っているドナーから精子を提供していただくことが現在では一般的となっております。
提供者は、私のように個人で活動している方がほとんどで、SNSやホームページを主体として活動しています。
これらの媒体では誠意をもって活動している方もたくさんいらっしゃると思いますが、中には体が目的であったり、詐欺まがいなことを行う提供者が多いのも事実です。
そこで、今回は安全に精子提供を受けるために確認しておきたいことをご紹介したいと思います。
今後、精子提供を希望されている方に少しでも参考になればと思います。
1 ホームページはしっかりしているか
精子提供を受ける場合まずは、SNSやホームページにて情報収集するのが一般的だと思います。このような媒体だと情報が限られてしまい、どうしても提供者の身元が不透明になりがちです。特に精子提供は個人情報を慎重に扱わなければならないため、知りたい情報をなかなか得ることができない場合もあるでしょう。
そのため、ホームページでは以下の情報がしっかり掲載された提供者を選択するようにしましょう。
a) プロフィールが詳細に記載されている
提供者の身体的特徴や生い立ちなど、提供者がどういう人なのか想像できるほどの情報が記載されている。
b) 提供実績が記載されている
提供までの経緯、時期、提供から妊娠までに期間が詳細に記載されている。
c) ブログを運営している
ブログは提供者の提供における知識や性格、活動への思いなど一番反映される媒体です。活動が継続中の確認もできます。なので、ホームページだけでなく、ブログを運営している方が望ましいです。
d) コンタクトが取りやすい
ホームページに問い合わせフォームが取り付けられ、気軽に提供者にコンタクトがとりやすくなっている。
2 直接交渉をすすめる人は要注意
妊娠はシリンジ法でも十分可能です。なので、直接交渉を主体と考えている提供者には十分注意しましょう。最近、1回目の提供で直接交渉後、提供者と連絡できなくなるという事件もあります。
また、はじめはシリンジ法での提供という約束であったのにある日から直接交渉をすすめられる。といったケーズもありますので、まずは、提供方法に関しての確認を提供者に納得いくまでコンタクトしてみましょう。
3 事前面談可能か
提供者の意思、責任感を一番確認できるのは面談です。面談可能かぜひ、提供者に確認しましょう。
4 同意書や契約書を提示しているか
精子提供の活動は、命をあずかるとても責任を有す活動です。懐妊に成功してからも母、お子さまともに安心して過ごせるよう整備することも提供者の義務と感じております。
現在(2020年8月)、日本では精子提供による出産の法整備はできておりません。そのため、母、お子さまが将来へ向けていつまでも安心して生活できるよう、同意書や契約書を提示した提供者を選ぶようにしましょう。